姨捨の夜景−千曲市−夜景・展望

姨捨の夜景

長野県で夜景スポットとして最初に思い浮かぶのはここ、姨捨です。
スイッチバックで有名な姨捨駅のホームや姨捨サービスエリアなどから善光寺平を眺めることができます。
姨捨駅からの景色は日本三大車窓のひとつにも数えられています。
夜だけでなく昼間の景色も良好で、デートスポットとしても人気があります。

入場料

なし

営業時間

いつでも入場できます。

周辺の施設

◯ 千曲川展望公園   ◯ 長楽寺
◯ 姨捨公園      ◯ 姨捨の棚田
◯ 姨捨観光会館

駐車場

あり(無料/姨捨駅利用者専用)

住所

〒387-0023 長野県千曲市八幡姨捨

アクセス

◯ 車利用
  東京・北陸方面より  長野自動車道 更埴インターより約30分
  名古屋方面より 長野自動車道 姨捨スマートインターより約3分
◯ 鉄道・バス利用
  北陸新幹線 JR長野駅−篠ノ井線(所要約32分)−姨捨駅(普通列車利用)

備考

上記の項目はJR姨捨駅の情報を記載していますが、記事中に紹介しているほかの展望スポットも同じような条件です。

編集者コメント✑

「姨捨(おばすて)」というという地名は、昔の伝説にちなんでつけられたものです。

昔々、信濃国にお年寄りのことが嫌いなお殿様がいました。
70歳になった老人は山へ捨てるよう、国中におふれを出したくらいです。
ある月夜に、一人の若者が70歳になった母親を背負い、山へと捨てに歩いていました。
しかし、若者はどうしても自分の母親を捨てることができず、家に連れ帰って家の床下に穴を掘り、その穴に内緒で母親をかくまうことにしました。
その頃、お殿様のもとに隣国からの使者がやってきて色々な難題を持ちかけます。
お殿様は、この難題を解ける者を探し求めるため、国中におふれを出しました。
そのおふれを知った若者は、床下にいる母親にこの難問について聞いてみると、その答えを教えてくれました。
若者はさっそくお殿様にこの事を申し出、殿様はたいそう喜んだため、若者に褒美を与えようとします。
しかし若者は、褒美はいらない、年老いた自分の母を助けてほしいとだけ願い出ました。
この知恵を授けてくれたのがまさに母親だという事を打ち明けます。
国難を救ったのがお年寄りの知恵だと知ったお殿様は、初めてお年寄りの大切さに気づいたのでした。
ほどなくして姨捨のおふれは取り下げられ、70歳を超えたお年寄りであっても生涯家族の元で暮らせるようになりました。

簡単ですが、このような伝説が姨捨には残っています。

現在は、夜景スポットとして姨捨は県内で有名な場所です。
スイッチバックで知られる姨捨駅では、松本・名古屋方面行きのホームから夜景を眺めることができます。
ホームに設置されているベンチの中には、線路側ではなく景色側に向いているものもあるくらいです。
ホームからの景色は開けており、正面と右手方向には千曲市、左手方向には善光寺平(長野市方面)を望みます。
手前に千曲川が蛇行して流れており、その先に善光寺平のきらびやかな街灯りがあります。
善光寺平の両サイドは山なので、夜景は少しくびれたような形に見えます。
ホームの下の方には線路があるため、タイミングが合うと長野市方面からやって来る列車を眼下に見ることができます。
ちなみに、姨捨駅に停車した列車からも景色が見えるため、姨捨駅からの景色は「日本三大車窓」の一つにも数えられています。
姨捨駅は山の中腹辺りにあり、利用する人は近隣の方がほとんどのため、朝晩以外の利用客はかなり少ないです。
特に夜は、夜景を観に来る人の方が多いように思いますね。

今回の取材では、姨捨駅からの夜景を中心に撮影しましたが、実際には姨捨駅周辺にもいくつか夜景スポットがあります。
(それぞれ見える高さや角度は違いますが、全て同じように千曲市と善光寺平が見えます。)

一つは「姨捨公園」。
姨捨駅から徒歩3分ほどの所にあります。
看板もありますが、そんなに大きくないので気がつかない人も多く、けっこう穴場なのではないかと思います。
東屋とベンチがある小さな公園ですが、園内の少し高くなった場所から景色を眺めることができます。
姨捨駅の少し下の方にあるので夜景も近く見えますが、遮るものが少ないので姨捨駅よりは開けた眺望です。
(〒387-0023 長野県千曲市八幡姨捨)

二つ目は「姨捨サービスエリア」。
長野自動車道・姨捨サービスエリアの上下線には、夜景観賞できる展望広場があります。
休憩がてら景色を楽しむことができ、運転の良いリフレッシュになること間違いなしです。
高速道路を松本・名古屋方面(下り線)から走って来ると、右手に夜景を観ることが出来ます。
時間に余裕のある方はきっとサービスエリアについつい立ち寄ってしまうと思いますね。
(下り線:〒387-0023 長野県千曲市八幡7608−2 上り線:〒387-0023 長野県千曲市八幡大池7340)

三つ目は「千曲川展望公園」。
 
姨捨駅を通り過ぎ、国道403号線を聖高原方面に向かって進むと道沿いにあります。
道に沿って縦型に伸びている公園で、手前に駐車スペースが何台かあり、奥に東屋とベンチがあります。
ご紹介したほかの3つの展望スポットのなかで一番標高の高い位置から景色を眺めることができます。
(〒387-0023 長野県千曲市八幡大池)

姨捨からの夜景を楽しむには、姨捨駅を含め以上4箇所のスポットが挙げられます。
また、夜景をより楽しめる時間帯は、冬場では19:00〜21:30頃、夏場では20:00〜21:30頃までかと思います。
当然ですが夜景は街の灯りの集合体ですから、灯りが多く点いている時間帯が一番きれいに観えるというわけです。
22:00頃には灯りは少しずつ少なくなっていきますので、いまいち迫力がありません。
ちなみに、夏場は日中の暑い空気が夜に冷えてモヤのようになり、ぼんやりとした景色に見えることもありますので、空気が張り詰めた冬場の方が一般的に景色はきれいに見えるそうですよ。
また、今回ご紹介したスポットからは夜景だけでなく昼間の景色も楽しんでいただけると思います。
快晴で視界の良い時は気持ちが晴れ晴れするような景色が待っていますよ!

姨捨は「名月の里」とも呼ばれています。
姨捨駅の下の方には棚田があり、田植えのために水を張った田んぼのひとつひとつに月が映る事を「田毎の月」と言いますが、その景色が幻想的で美しいということでも有名です。
稲が育ち始めた青々とした風景や金色の稲穂が揺れる様もまたきれいで懐かしさを感じますよ。
(姨捨の棚田は今回ご紹介した姨捨駅などからも少し見えます。)

全国には数多くの夜景スポットがありますが、田舎の長野でもきれいな夜景を観ることができますので、ぜひお越しくださいね〜

【周辺の観光スポット】
戸倉上山田温泉-千曲市-温泉地

城山史跡公園(荒砥城跡)−千曲市−観光地紹介

佐良志奈神社−千曲市−神社紹介

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