「よってけやnagano」とは

 たくさんのウェブサイトの中から「よってけやnagano」をご覧いただきありがとうございます。
 このサイトでは、長野県の様々な観光スポットを紹介しています。
 長野の魅力は、恵まれた自然環境やその中で育まれてきた文化、受け継がれてきた歴史など、様々な角度から垣間見ることができます。
 私たちは多くの方にその魅力に触れていただきたいと考え、このサイトを立ち上げました。
 「よってけや」は長野の方言でも何でもないのですが(笑)、気軽に長野に訪れてほしい、
地元の方でもふらっと行ってみようかなと思ってもらえるようにと名付けました。
 有名でポピュラーな観光地のほか、長野をめぐる中で偶然見つけた穴場的スポットもあります。
 長野を訪れる方への観光ガイドの立場としてだけでなく、長年地元に住んでいる方にも
長野を再発見し地元愛を抱いていただけるような観光サイトとして存在したいと思っています。
 サイトの向上のため、ご意見やご質問、紹介してほしい観光地などありましたらお気軽にお問い合わせください。

「よってけやnagano」編集者紹介

 キャプテン:えいちゃん
 埼玉県生まれの東京育ち。父の転勤が多く、宮城県、福島県でも生活していた。
 長野県の自然にかこまれた生活に魅了され、移住する。
 バスケをこよなく愛するボーラーでもある。
 長野で好きな観光地は、上高地!
 自然豊かで、運動もできるし、水はきれいで、空気はおいしいし、神々しい。

 キャスト:まあちゃん
 長野生まれ長野育ち、生粋の信州っ子。
 仕事の都合で日本全国や海外への出張が多かったことから、
 徐々に地元・長野の良さに気がついていく。
 長野で好きな場所は鬼無里(長野市の奥地)。
 マイソウルフードは「おやき」(特に鬼無里のいろは堂)。

私から見る”長野”

 30年以上長野で暮らしてきた私(まあちゃん)から見る長野についてお話しします。
余談という感じなのですが、観光に行っただけでは分からないリアルな長野をほんの少しお伝えできればと思います。

車がないと不便

 長野は県の約8割が森林です。そう言うと「ほぼ山じゃん!」と思われるかもしれませんが、そもそも面積が広いので拓けた平野はそこそこ広く、平野部で暮らしている方はたくさんいます。長野県民のみんながみんな山奥に住んでいる訳ではありません。
 しかしながら、その面積の広さと山が多い地形のため、電車や路線バスなどの公共交通機関が都会のように張り巡らされてはおらず、高速道路のインターから遠い地域もたくさんあります。したがって、基本的には車がないと生活が不便です。成人した私の家族もみんな一人一台ずつ車を所有しています。
通勤、買い物、病院、学校や習い事の送り迎えなどなど、バスや電車だけでは生活しきれないです。

 それは長野県を観光する際にも言えることですね。最寄りの駅まで歩くとか、電車を乗り継いで目的地に行くとかいう観光の仕方だと行き先が非常に限られるので現実的ではないです。電車の本数も駅によっては2時間に1本しかない時間帯があったりします。田舎あるあるですね。
駅に行けばじきに電車が来るという発想は残念ながら長野では通じません(汗)

とにかく広い

 実際に長野県はその広さから、県内では「北信・東信・中信・南信」の4つのエリアに分けて呼ばれています。
天気予報では「北部・中部・南部」で表されることもあります。
 ここで県外の方と少し違うかなと感じるのが「遠い・近いの感覚」です。
 たとえば、県外の知り合いの方から「長野市と松本市がこんなに離れているとは思わなかった!」と言われることが今までに何回かありました。
確かに、県庁所在地のある長野市と国宝松本城や空港がある松本市は、県外の方には長野県の市町村として思い浮かびやすいかと思いますが、両市は高速道路を使って片道約40分ほどかかります。下道だと約2時間。ちなみに長野市は北信、松本市は中信です。長野県民からすると長野市と松本市の距離は確かに離れていますが、高速を使えば1時間以内で着くのでものすごく遠いという感覚ではないです。県外の方は単に土地勘がないということもあるのでしょうが、高速で40分は遠い部類に入る方もいるようですね。

 むしろ長野県民からすると、北信と南信の距離がありすぎるので長野市と松本市の距離が遠いという感覚にはならないのだと思います。北信の長野市から南信の飯田市まで高速で約2時間かかります。
実際、北信の方は南信について、南信の方は北信についてそれぞれのことを「謎の土地」というイメージを持っている方も多いです。
南信に住んでいる知人からは、長野市ってどんなところ?と聞かれたことがありますし、北信出身の私は大人になってから初めて知った南信の村の名前がありました。
 まぁとにかく、長年県内に住んでいても未知の領域があるくらい”長野広し”ということです。

イントネーションがどこか違う

 山々などの自然が多く車がないと不便ということから「田舎」というイメージがあるかと思いますが、田舎くささを感じさせる「方言」がたくさんあることも長野の特徴のひとつです。
 たとえば「ずく出せ・ずく無し」という言葉を聞いたことがある県外の方もいるかもしれませんね。長野県の某情報番組のタイトルにも使用されているこの「ずく」という言葉は、「やる気」とか「根気」という意味合いで使われることが多いです。「ずく出せ」なら「やる気出せ」、「ずくなし」なら「怠け者、めんどくさがり」といったニュアンスでしょうか。長野県民ならほとんどの方が知っている長野の代表的な方言です。
 方言のほかにも、語尾に「~だに」や「~かや?」「~ずら」と付ける地域もあります。親や祖父母、叔父など私の周りにいる親類の50代以上の人達は「さっきも言ったに(だに)」(さっきも言ったよ)とか「もう行ったかや?」(もう行ったの?)とよく言います。そういえば、北信出身の会社の上司も同じように言っている人は何人もいました。
 このように、ちょこちょこ方言や特殊な語尾を使ったりする長野県民は多いのですが、長野は方言が少ないと感じる県外の方もいるようで、それはイントネーション、つまり「訛り」が少ないという事と同義なのかなと勝手に思っています。たしかに、東北地方や関西地方のような独特のイントネーションは長野にはあまりないと思います。訛りが強すぎて何を言っているのか分からないとか、アクセントゆえに語気が強めだとか、そう感じる人はほとんどいないのではと。だから標準語に近く会話に違和感を感じないのかもしれません。

 ただし、単語のアクセントが標準語と違うことはあります。たとえば、代表的なのは「半袖」。標準語では「半」を半田さんの半と同じアクセントで発音しますが、長野では判断の判と同じアクセントです。文章だと説明が難しいですが(汗)、長野には独特の単語のイントネーションがあり、長野県民はそれを標準だと思って発音している人がとても多いのです。
 東京出身の相方・えいちゃんと暮らしていると、長野独特と思われる言葉を使っている自分がいることによく気づかされます。えいちゃんからするとなんとなく意味は分かるけど標準語と少し言葉が違うとか、もう全く意味が分からない言葉とかいろいろあるようです。少し話しただけでは分からないけど、長く一緒にいるとやっぱり気がつくものですね。
 つまりは、長野県民は案外方言を使っていて、でもそれが方言だと気が付いていないというのがその実態なのです。自分たちは標準だと思っているところがまた田舎臭いなと思ったりもしますが。(笑)

長野セラピー

 自然豊かな環境ゆえか、気候が過ごしやすいと言われるのも長野です。都会に比べて夏はカラッとしていて過ごしやすく、冬は寒いが豪雪地帯でない限り雪の量はそれほど多くはないです(それでも都会に比べたら多いのでしょうけど)。
 ここ近年では、その豊かな自然や喧騒を忘れられるような環境に惹かれて長野に移住する方も増えているようです。以前していた仕事のお客さんで他県から長野に移住してきた方も、静かに暮らしたいと思って移住した、長野の空気が好きと言っていました。東京から越してきた知人は、鼻炎がひどかったのが長野に来てからピタリと治ったと話してくれました。もうそれは”長野セラピー”と言っても良いのではないかと思います(笑)。

 たしかに長野には都会のように便利な交通網はないですし、テーマパークや大型ショッピングモールも少ないです。でも、長野に役割があるとするならばそれは、”自然を見る・体感することでの癒し”なのだと思います。都会にある華やかさや愉しさはなくとも、心身ともにリラックスできてホッとするような時間を長野は与えてくれるのだと思います。長野に訪れたならぜひとも、その素晴らしい自然の恩恵に預かっていただきたいですね。

 ざっくばらんな話になってしまいましたが、30年以上慣れ親しんでいる私が感じる長野をお話しさせていただきました。
自然が豊かで空気が良いということや面積が広くて車社会であるということ、自身の方言に気づいていない天然(?)なところなど、
ほんの一部にしか過ぎないのですが、少しでも長野を知っていただけたなら幸いです。
 このサイトでは、ここにも行ってみたいあそこにも行ってみたいと思っていただけるように、長野の魅力を発信していこうと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました!