戸倉上山田温泉-千曲市-温泉地

戸倉上山田温泉

明治中期に開湯され、善光寺参りの精進落としの湯として多くの人が利用してきた温泉地です。
泉質が肌に良いということで、美肌の湯としても知られています。
その豊富な湯量から、源泉掛け流しの宿が多く、外湯も充実しています。
温泉街のメイン通りから一つ路地を入ると、昔懐かしい飲屋街があります。
良質なお湯とレトロな温泉街の雰囲気が旅情をかきたてます。

住所

〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉

アクセス

◯ 車利用
  北陸方面  長野自動車道 更埴インターより約20分
  東京方面  長野自動車道 坂城インターより約15分
  名古屋方面 長野自動車道 姨捨スマートインターより約15分
◯ 鉄道、バス利用
  ・北陸、東京方面
   北陸新幹線 JR長野駅/JR上田駅−しなの鉄道線(約25分/約16分)−戸倉駅で下車、
   タクシー/路線バスで約6分
  ・名古屋方面 篠ノ井線 JR姨捨駅よりタクシー/路線バスで約10分

主な施設

◯ ホテル(20軒以上)
◯ 飲食店
(カフェ、ベーカリー、ラーメン、うどん、定食など様々なジャンルのお店が複数あり)
◯ コンビニ(ファミリーマート、セブンイレブン、ローソン)
◯ 観光案内所

公衆浴場

◯ つるの湯
  〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉3丁目43−1
  営業時間:9:00〜20:00 定休日:第1・第3水曜日 
  料金:大人(中学生以上)350円 65歳以上の方(千曲市在住)180円
     子ども(3歳以上小学生以下)150円 3歳以下無料

◯ かめの湯
  〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉1丁目27−11
  営業時間:10:00〜23:00 定休日:毎月16日・末日 
  料金(市内/市外):大人(12歳以上)250円/350円
           65歳以上の方(6歳以上12歳未満)130円/150円
           小人(6歳未満)50円/70円

◯ 湯の華銭湯 瑞祥
  〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉2丁目18−8
  営業時間:平日9:00〜25:00 土日祝6:00〜25:00 定休日:毎月第3火曜日(食事処含む)
  通常/朝風呂料金:大人(中学生以上)700円/580円 小学生350円/250円
           幼児(3歳以上小学生未満)100円 3歳以下無料
  ※ 朝風呂料金 土日祝6:00〜8:00入館で、以降何時間でも滞在可能
  食事処営業時間:平日11:00〜22:00 土日祝10:30〜22:00

◯ 万葉超音波温泉
  〒389-0806 長野県千曲市磯部1125
  営業時間:4:00〜23:00 定休日:毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日火曜日) 
  料金:大人(中学生以上)380円  小学生150円 3歳〜小学生未満70円 2歳以下無料
  足湯:無料/8:00〜17:00
 
※ 各施設とも回数券あり。最終受付は営業終了の30分前。

◯ 足湯(無料/主に3ヶ所)

編集者コメント✑

昔から忘新年会は戸倉上山田温泉と言われるほど長野では有名な温泉地です。
もともと千曲川河川敷に湧き湯があることが知られており、村の復興のために当時の戸倉村の戸長であった坂井量之助により掘削が進められ戸倉温泉が開湯するに至りました。
しかし、戸倉温泉は千曲川の中洲にあったために水害で旅館施設などが全て流失してしまい、開湯後10年余りで右岸への移転を余儀なくされます。
その後は、千曲川左岸に上山田温泉が開湯、大正・昭和にかけて堤防が築かれたり、千曲川の河川敷が整備されたりと徐々に開発が進む中で温泉街は賑わっていきます。
志賀直哉の「豊年蟲」は、坂井量之助が興した笹屋ホテルに逗留して収筆したものです。
のちに、笹屋ホテルの数寄屋造りの8室が国の登録有形文化財に指定されます。
ホテルや旅館が増えて行く中で、多くの芸妓が生まれ、夜のお座敷に華を添えるようになります。
昭和の時代にはスナックやパブなどの呑み屋が増え、一段と夜の街が賑わうようになります。
温泉で疲れを癒し、夜は芸妓の舞いや歓楽街でお酒を楽しむというのが戸倉上山田温泉での滞在の定番となっていきました。
現在は昔ほどの賑わいは落ち着きましたが、泉質は変わらず良質で、周辺の観光スポットとあわせて訪れる観光客の温泉街を歩く姿が見られます。
 

戸倉上山田温泉は「新戸倉温泉」と「上山田温泉」の総称なのですが、千曲川を挟んで東側を新戸倉温泉、西側を上山田温泉と呼んでいます。
(厳密に言うと西側にも戸倉の地名があるのですが、細かいのでざっくり東西に分けてお話しします。)
新戸倉温泉の方には現在ホテルが少なく、1ヶ所の公衆浴場(万葉超音波温泉)がメインのような感じです。
一方の上山田温泉側に温泉街が形成され、ホテルや旅館が多くあり、公衆浴場や足湯が充実しています。

戸倉上山田温泉の泉質は「単純硫黄泉」「単純硫化水素泉」です。
硫黄の独特な香りは、温泉街を歩いていても感じることがあります。
単純硫黄泉・単純硫化水素泉には殺菌効果があり、切り傷などの外傷や慢性皮膚病に良いと言われています。
また、血管を拡張させる効能もあるため、高血圧や動脈硬化、心臓疾患、脳卒中などの予防にも繋がります。
そのほか、関節痛や神経痛、疲労回復など様々な効果が期待できます。

編集者が戸倉上山田温泉で最もおすすめしたいのは、やはりこの泉質です。
編集者は実際に何度も戸倉上山田温泉に入っていますが、やはり美肌の湯と言われるだけあって入浴後はお肌の調子が良いです(嬉)。
ニキビや吹き出物などの炎症が収まっていたり、毛穴が引き締まっていたりという効果を実感しました。
あくまで個人の入浴効果ですが、一度試しに入ってみる価値はあると思います。
ただし、極端に肌の弱い方などは注意が必要です。心配な方は入浴後にシャワーで軽く流すことをオススメします。

湯量豊富なことから、温泉街には公共の足湯があります。
温泉街の端に位置するファミリーマートの駐車場に1ヶ所、温泉街のメイン通りの中央にある「水と緑と潤いのある公園」に1ヶ所ずつ。
コンビニに寄ったついでに、温泉街の散策の途中に利用する観光客が見受けられます。
寒い冬に10分ほど足を浸けるだけでも体全体がポカポカしてきますよ。
 

また、上山田温泉側の公衆浴場は3ヶ所あります(詳しいことは情報欄に記載してあります)。
つるの湯、かめの湯は上山田温泉の端と端にそれぞれ位置し、昔からある公衆浴場です。
主に地元の方が利用している印象です。昼間でもおじいちゃんおばあちゃんがお湯に浸かりに来ています。
各施設には休憩所もあり、お風呂のついでに井戸端会議をするおばあちゃん達が見受けられます。
 
瑞祥(ずいしょう)はつるの湯とかめの湯の間に位置し、地元の方だけでなく県外の利用者も多いです。
料金はほか2施設と比べると倍以上しますが、浴槽が広く洗い場が多いことと、食事処があることが利用客の多い理由ではないかと思います。

新戸倉温泉側には前述の万葉超音波温泉があります。
こちらも地元民が多く利用しますが、温度が違う5種類の浴槽があったり、おもちゃのアヒルが浮かぶ子ども専用風呂があったりと様々なお湯を楽しむことができます。
朝は早く、夜は遅くまで利用できるのも魅力です。

気軽に戸倉上山田温泉の効能を楽しむには、こういった日帰り入浴施設がおすすめですよ〜!

また、戸倉上山田温泉は飲食店も充実しています。
老舗のお蕎麦屋さんや地元民以外からも人気を集める定食屋さん、本格中華料理のお店、パスタなどを提供するイタリアンのお店などなど、ジャンルは多岐にわたります。
編集者の最近のお気に入りは魚介つけ麺屋さんです。お昼時になると順番待ちしている方もいます。
つけ麺屋さんの向かいには、公衆浴場の瑞祥が運営するランドリー&カフェがあります。
洗濯を待つ間、となりのカフェで一服することができます。種類豊富なフードメニューに毎回何を食べようかと迷います。
 
温泉街の外れには美味しいと評判のパン屋さんもあり、わざわざ遠くから買いに来る人もいるくらいです(実際に美味しいと思います)。
食べ物は好みが分かれるので難しいですが、戸倉上山田温泉のグルメも見逃すことができない魅力のひとつですよ♫

戸倉上山田温泉の周辺の観光スポットとしては、荒砥城や智識寺、戸倉宿キティパークが挙げられます。
荒砥城はすでに紹介記事を上げていますので参考にご覧ください。

智識寺は本堂の大御堂と木造十一面観音立像が国の重要文化財に指定されており、紫陽花寺とも言われています。
まだ認知度は低いですが、6月の花の時期には境内を彩る紫陽花に心奪われますよ。
戸倉宿キティパークは、全長9.5mの日本一大きな天狗像が構える山の中腹の公園です。
新戸倉温泉や千曲川西岸の上山田温泉が見渡せ、お花見スポットとして有名です。
ローラー滑り台などの大型遊具や、ヤギやウサギなどの小動物ともふれあえる施設もあります。

こういった観光に便利なのが、レンタサイクルです。
上山田温泉街に自転車の貸出しを行なっている施設があります。
長野県内の千曲川沿いにはサイクリングロードが設けられており、サイクリング愛好家にも人気です。
千曲川の景色を楽しんだり、静かな田舎町を通りながら観光名所へと赴いたり、車では味わえない楽しさがあります。
車で行くにはちょっと近いかな、でも歩くには遠い、、という距離感覚なのが戸倉上山田の名所。
ガイド付きのサイクリングツアーもありますので、戸倉上山田の歴史や文化に触れながらその魅力を感じてもらえるのではないかと思います。

さらに、戸倉上山田温泉はお湯だけでなく、夏のお祭りや花火大会でも有名です。
毎年7月に夏祭りと煙火大会、8月には千曲川納涼煙火大会が行われます(2020年は残念ながら中止、、)。
7月のお祭りは2日間あり、上山田温泉のメインストリートの両脇に出店がずらりと並び、お神輿が担がれ、2日目のクライマックスには温泉街の西側の城山(じょうやま)から花火が上がります。
8月は花火がメインで、千曲川の西側の堤防に出店が並び、千曲川の東の河川敷から花火が打ち上げられます。
編集者は子どもの頃から毎年この2つのお祭りに行くのを欠かしたことがありません。とても思い出深いお祭りです。
たくさんの出店はとても魅力的で、引き回されるお神輿の迫力にはとても圧倒されます。
民謡流しも恒例で、ベテランから子ども、浮かれ気分の観光客まで(笑)一緒になって踊ります。
県内では比較的大きなお祭りです。賑やかな雰囲気と大輪の花火で老若男女問わずとても楽しめるイベントだと思います。
(夏祭りの記事もいずれ上げるつもりですのでお楽しみに〜☆)

温泉、グルメ、観光と様々に楽しめる戸倉上山田温泉。
その魅力はご自身の目でお確かめください!

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