城山史跡公園(荒砥城跡)−千曲市−観光地紹介

城山史跡公園(荒砥城跡)

千曲市上山田温泉街の背後に控える城山(じょうやま)の突端にある史跡公園です。
荒砥城は、戦乱の世、武田軍と上杉軍により信濃の攻防のために奪い合われたお城です。
大河ドラマのロケ地としても利用されました。
公園からは上山田温泉街のみならず、悠然と流れる千曲川や上田方面、長野市の南部まで見渡せ、遠くは北アルプスや戸隠連山も望めます。
眼下に広がる景色を見ながら歴史に思いを馳せることができる史跡公園です。

入城料

大人:300円 高校生以上:150円 中学生以下:無料
大人の団体(20名以上):250円
高校生以上の団体:100円

開園時間

9:00〜17:00(最終入城は16:30まで)

休園日

年末年始(12月29日〜1月3日)

周辺の施設

特になし
※WCは入城口手前にあります。

駐車場

無料(普通自動車/15台)
※大型バスの駐車不可

住所

〒389-0822 長野県千曲市上山田城山3509−1

アクセス

◯ 車利用
  東京方面  上信越自動車道 坂城インターより車で約15分
  北陸方面  長野自動車道 更埴インターより車で約20分
  名古屋方面 姨捨サービスエリア スマートインターより約20分
◯ 鉄道利用
  しなの鉄道線 戸倉駅よりタクシーで約10分
  東京方面  北陸新幹線 上田駅→約15分→戸倉駅
  北陸方面  北陸新幹線 長野駅→約25分→戸倉駅
  名古屋方面 JR篠ノ井線 姨捨駅よりタクシーで約15分

編集者コメント✑

この城山史跡公園は、編集者目線だと割と穴場スポットかなと思います。
公園と言っても遊具があるわけではなく、復元された物見櫓と資料展示の建物がいくつかあるくらいなので、人によっては「ふーん」という感じかもしれません。。
ただ、その地形や物々しい木の柵、はるか先を見晴らす物見櫓が昔お城があったことを彷彿とさせ、とても雰囲気があります。

駐車場から舗装された道を5分ほど上がっていくと入城口があります。
チケットを買って進んでいくと、さらに坂を登ることになりますが、景色がだんだん開けてきます。
坂は入城口に近くなるにつれて急になっていきますので、歩きやすい靴での来訪をおすすめします。
公園内は多少坂はありますが、物見櫓の階段以外は比較的平坦なところが多いです。
また、お手洗いと自動販売機は入城口の手前にあります。
公園内にはお手洗いと飲食物の販売はありませんので、必要な方は入城前にご利用ください。

この史跡公園は、NHK大河ドラマの「風林火山」や「江〜姫たちの戦国」のロケ地としても利用されました。
公園内の建物の中に、撮影当時の様子が分かる写真パネルやドラマのポスターが展示されています。
写真パネルを見ると、とてもたくさんの撮影関係者と撮影機材が写っており、さすが大河ドラマの撮影だなぁと感心してしまいます。
実際に戦乱の時代、この荒砥城は村上氏の支族・山田氏によって築かれ、戦略の上で重要なポジションであったそうでし、信濃を攻めるための拠点のひとつとして敵の武田軍に占領されたりと、ドラマ以上のリアルな物語があったわけです。
それを思うと、規模はそれほどでなくともけっこう重要なお城だったんだなぁと感心します。

また、なんといっても眺めが抜群で、お天気の良い日はその景色に誰もが晴れ晴れとした気持ちで見入ってしまうことでしょう。
編集者は1年ぶりに訪れましたが、北アルプス(白馬)が見えることを今回初めて知りました。(よく見たら山々の案内板が立ってました、、汗)
すでに雪が被った山々は堂々たるもので(全景は見えませんが)、とても良いお天気に恵まれたなぁと思いました。
ちなみに、高い山々で隔たっているので北信の東寄りの地域や東信からは北アルプスの全景を見ることはできません。
ただ、角度や距離によっては北信、東信側の山々の間から北アルプスがひょっこり顔を出す場所もあり、少しでも見えるとちょっと嬉しくなります(編集者だけかもしれませんが、、)。
物見櫓からはより一層高く見晴るかすことができるので、足腰が大丈夫という方はぜひ上ってその景色を堪能してください!

この日は三連休の頭ということもあり、県内外から観光客が来ていました。
この史跡公園が位置するのは「上山田温泉」という温泉街の山の上です。
一般的には「戸倉上山田温泉」と呼ばれることの方が多いですが。
昔は忘新年会と言ったら必ず戸倉上山田温泉、と言われるほど長野ではけっこう名の知れた温泉地です。
硫黄泉のお湯は独特の香りがしますが、お肌にはとても良く、編集者も子供の頃から時々この温泉地の公衆浴場を利用しています。
以前は千曲川を挟んで東側の戸倉町と西側の上山田町とに分かれていましたが、15年ほど前にお隣りの更埴市と合併して千曲市となりました。
合併後も両地域の温泉地を総称する戸倉上山田温泉の地名はそのままで、週末や大型連休になると宿泊客の温泉街を歩く姿が見られます。
こういった温泉地を訪れるお客さんがこの史跡公園に足を運んでいるのかなぁと思います。
上山田温泉街からは、車やタクシーで城山に設けられたペアピンカーブの急坂を登っていくと約5分ほどで史跡公園にアクセスできます。
※この坂を歩いて登るのはとても大変なのでオススメしません(汗)。
車を使えばすぐなので、温泉街からのアクセスが良く訪れる宿泊客は多いと思います。

また、史跡公園へ行く途中には「善光寺大本願別院 観音寺」と「澳津(おきつ)神社」、「日本歴史館」があります。
それぞれの紹介も以下にさせていただきます。

「善光寺大本願別院 観音寺」は、長野市の「善光寺」と「善光寺大本願」とともにお参りすることで「三世参り」と言われています。
三世とは「前世」「現世」「来世」のことを指し、先祖供養をする善光寺大本願、極楽浄土を願う善光寺、現世利益を願う大本願別院を3ヶ寺巡ることで三世の利益を得ることができるそうです。

澳津神社は、男女和合の神社と呼ばれ、安産・子宝のご利益があるとされています。
そのご神体は男女それぞれのシンボルを模した石で、思わずにやけてしまうほどリアルです(恥笑)。※ご神体は撮影禁止です。
毎年7月の20日前後に行われる戸倉上山田温泉祭りでは、この澳津神社の男女のご神体の分身を2基のお神輿にそれぞれ安置し、担いで上山田温泉街を練り歩きます。
(2020年は残念ながら中止でした。。)

また、日本歴史館には「馬堀方眼喜孝(まほりほうがんよしたか)」画伯(旧1万円札の聖徳太子などを描いた人)によって描かれた歴代天皇124代の肖像画が展示されています。
平成天皇、令和天皇を除き、神武天皇から昭和天皇までの肖像画です。
それぞれの天皇の実名や父・母の名前、陵墓の場所や実績(一部の天皇)も肖像画の下に書かれています。
編集者の個人的な感想ですが、これは見る価値がある!と思いました。
特に神話や歴史が好きな方にはとてもオススメです。
一枚一枚見ていくととても時間がかかるので、余裕を持ってお越しいただければと思います。
(営業時間:10:00〜16:30、木曜定休、大人:500円、学生:300円、幼児:無料)

これら三ヶ所も個人的には穴場で興味深い観光地だと思いますので、城山史跡公園と合わせての観光をオススメします!

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