新海三社神社
佐久市田口に鎮座する由緒あるお社です。
佐久地方の開拓に尽力した興波岐命(オキハギノミコト)を中心に、
国土経営に献身した父神・建御名方命(タケミナカタノミコト)と叔父神・事代主命(コトシロヌシノミコト)、
源氏の祖神・誉田別命(ホムタワケノミコト)の四神をお祀りしています。
田口の静かな町中にひっそりとありながらも存在感を放つ、歴史ある神社です。





主な社殿 | ◯ 拝殿 ◯ 西本社 ◯ 天神社 |
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駐車場 | あり |
住所 | 〒384-0412 長野県佐久市田口宮代2394 |
アクセス | JR小海線 龍岡城駅より車で約7分、徒歩で約35分 |
編集者コメント✑
たまたま立ち寄っただけなのですが、その堂々たる佇まいと荘厳な雰囲気に圧倒され、これはもう記事にするしかない!と思ったくらいの神社でした。
佐久市から佐久穂町方面へ進んで行くと、度々この神社の方向を指示する看板が目に付きます。
そんなに有名な神社なのかなぁと思っていましたが、行ってみるとこれはとても立派な神社だと思いました。
田口の静かな町を車で走っていると、突然、木の鳥居が道の脇に見えてきました。
誰でも「あっ」と目を引く、注連縄を掛けられた立派な鳥居です。
神社の鳥居はお社の近くにあるというイメージがありますが、神社から離れた町中に鳥居が建っているということは、この地域ではかなり存在感がある神社だということを彷彿とさせました。
さらに車を走らせ、神社の近くの駐車場まで来ました。
神社は低い山を背にして建てられており、参道がその山の斜面を上るように伸びています(そんなに急坂ではありません)。
駐車場は参道を上りきった左脇にあり、参道を通らず神社の境内に直接入れるようになっています。
駐車場に着いてまず目に付いたのは、福田稲荷神社です。
小さく簡易的な感じさえする社殿で、周りに塀もなくポツンと佇んでいるのですが、樹齢が長そうな立派な木の傍に朱塗りの社殿が一際目を引きます。
少々荒廃が進んでいるようでしたが、逆にその様子に雰囲気があり、小心者の編集者はしっかりとお参りしてしまいました(苦笑)。
福田稲荷神社でお参りを終えると、本命の新海三社神社の境内へと足を踏み入れました。
最初に迎えてくれたのが拝殿。拝殿は一般的にお賽銭を入れてお参りする社殿です。
傍にある樹齢何百年もありそうな木と相まって立派な拝殿でした。
拝殿の後ろ側に控えている西本社と中本社に、ご祭神である四神が祀られています。
朱塗りの社殿の奥に神様がいるんだなぁと思いながらお参りしました。
また、西本社と中本社の間に御魂代石という石造物がありました。上に笠を被った円柱形の石です。
この時はあまり説明書きも見ずに立ち去りましたが、あとで調べてみるとこの円柱のところに神代動物が掘られていて、石に耳を当てると諏訪湖の波の音が聞こえるとの言い伝えがあるそうです。
今度行ったら確かめてみようと思います!(笑)
中本社より右手へ進むと重要文化財の東本社があり、その裏手へと回ると橋が掛けられた池がありました。その橋を渡った先の階段を登って行くと三重塔があります。
こちらも重要文化財に指定されていて、神社の東にあった神宮寺の塔として建てられたそうです。
和様と唐様が混在した造りで、これもまた立派なものでした。
ひと通り参拝し終わると、最後に参道へ行ってみました。
駐車場からだと歩く必要がないのですが、スギやヒノキ、ケヤキに囲まれた参道は夏の陽射しを遮り、涼しげで静かな雰囲気でした。
佐久を開拓した神様と国土の経営に携わっていた神様を祀る新海三社神社。
立派な功績を残した神々が祀られているだけあって、とても荘厳で神秘的な雰囲気の神社でした。
神様と自然の気に触れられるような感じがします。
神社に興味がない方でもその雰囲気にパワーと癒しをもらえるのではないかと思います。
佐久に訪れた際には、ぜひ足を運んでいただきたいですね!
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