善光寺 灯明まつり2021
長野のシンボルである無宗派の仏教寺院・善光寺で毎年行われるライトアップイベント。
平和を願う五色の光に照らされて、昼間とは全く違う幻想的な善光寺を味わうことができます。
善光寺に通じる長野中央通りには、一般の方々の切り絵の作品が灯籠となり
平和への想い、願いがほのかに映し出されます。
※編集者コメントは2021年のものです。





イベント情報(中止) | ◯ 開催期間:2022年2月10日(木)〜2022年2月13日(日) |
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主な仏閣 | ◯ 本堂 ◯ 大本願 ◯ 山門(重要文化財) |
入山料 | なし |
拝観時間 | ◯ 本堂内陣 夏季:4:30頃〜16:30頃 冬季:5:00頃〜16:30頃 |
周辺の施設 | 境内手前の表参道、門前町には飲食店、土産店、仏具店など多数のお店があります。 |
駐車場 | ◯ 第1駐車場(境内北西):一般乗用車専用 |
住所 | 善光寺 〒380-0851 長野県長野市長野元善町491 |
アクセス | ◯ 車利用 |
編集者コメント✑
2004年から続く、長野市の冬の風物詩・長野灯明まつり。
18年目を迎える今年、コロナの影響が懸念されましたが無事に開催となりました。
1998年、長野で冬季オリンピックが開催されたのは多くの方がご存知かと思いますが、オリンピックレガシーである感動・躍動、恒久の平和への願いを継承していくという目的のもと、平和の灯りを世界に発信する「灯明まつり」が生まれました。
編集者は学生の頃、この灯明まつりの実行委員会が募集するボランティア活動に参加したことがあります。
社会貢献・奉仕に携わりたいという真面目な思いもあったのですが、ボランティア募集のチラシを見た瞬間に「これやりたい!」と思ったのを覚えています。
募集チラシは特殊な紙でできており、赤くライトアップされた善光寺が目を引く綺麗なものでした。
ボランティアに興味がなくとも、チラシを見ただけでこのイベントに行ってみたいと思うような出来でしたので、このチラシを作った実行委員会の方々の思惑にまんまとハマったわけですね(笑)。
イベント当日は、グッズの販売や福引きブースでの販促活動、灯籠の設置・撤収、場内アナウンスなどの仕事に携わりました。
2月の厳寒期のイベントなのでかなり寒く、雪がチラつく日もありましたが、とても充実したボランティア活動ができ良い経験になったと今でも思っています。
さて今回は、そんな真冬の長野の一大イベント・灯明まつりに約8年ぶりに行ってまいりました!
行くのはボランティア以来であり、プライベートで行ったことはありませんでしたので、記事の取材とはいえ楽しみでした♫
灯明まつりは善光寺とその周辺の表参道(長野中央通り)で行われます。
善光寺に向かって伸びる中央通りの新田町の信号の辺りから、沿道に灯籠が設置されます。
今回は善光寺近くの駐車場には停めずに、新田町の信号の角にある「トイーゴ」という商業施設の駐車場を利用しました。駐車場から中央通りを歩き、善光寺まで行って帰るという道のりです。
夕方17時半過ぎ、薄暗くなった中央通りには灯りの点った灯籠がすでに設置され、沿道の木々の電飾も柔らかな黄色の光を放っていました。
↑トイーゴ広場と沿道の灯籠
沿道に並ぶ灯籠には4面に切り絵が貼られており、この切り絵は長野市内の小学校や養護学校などの児童によって作られています。
平和への願いがテーマのイベントなので、子どもらしさの中にも平和を願う気持ちのこもった作品がたくさんありました。
中には精巧な切り絵も。デザイン性で目を引くものも多くありました。
こういった作品を撮りながら善光寺へと進んで行くと、中央通りにはたくさんの人が行き交っていました。ほとんどが灯明まつりの見物者です。
コロナの警戒レベルが下がったからなのか、久しぶりに街に人がたくさんいる景色を見ました。
この日は土曜日で、2月にも関わらず暖かかったというのもあるのでしょう。
しかし、しっかりマスク、なるべく距離を取る(けっこう難しかったですが、、)を心がけて進みました。
善光寺の目の前の交差点まで来ると、すでに見物を終えて帰る人の姿も。
基本的にはライトアップを見る、灯籠の作品を見る、お参りするというのが主な目的なので、善光寺境内での滞在時間としては30〜40分程度だと思います。
山門の拝観をしたり門前町の仲見世で買い物や飲食をしたりするなら1時間少々という感じでしょうか。
普段は開催中に境内で有名な人の演奏が行われたりなどしますが、今年はコロナの影響で公のイベントは無いようです。
最初に見えて来るのが「仁王門」。ライトアップされてより迫力があります(恐)、、
重要文化財にも指定されている山門はグリーンにライトアップされ、善光寺の顔として堂々とそびえていました。
※カメラの設定で青く見えます。
山門は登楼することができます。この日も拝観している方がいました。
(蜜を避けるため編集者は登りませんでした。)
山門をくぐると善光寺本堂が見えてきました! じゃじゃーん!
光源はこちら。
照明についてはよく分かりませんが、この規模の建物を照らすのには思ったよりも大きくない照明だと思いました。個人的にはもう少し大掛かりな照明(何ヶ所にも設置するとか)が必要なのかと思っていました。
今年はコロナ禍のため、医療従事者に感謝の気持ちを表すブルーを基調とするライティングになっているそうです。
本堂のライトアップは、20分毎に3分間、五輪の色である赤、黄、緑、紫、青の五色に変化します。
(今回はタイミングが悪く、赤だけ撮影できず、、泣)
灯明まつりのライトアップを手掛けるのは、照明デザイナーの石井幹子氏と娘の石井リーサ明里氏。
二人とも国内外で活躍する有名な照明デザイナーです。
石井幹子氏の代表的なライトアップは、誰でも知るところの東京タワーやレインボーブリッジ。
一方の石井リーサ明里氏は、パリを拠点にヨーロッパや中東、アジアなどで幅広く活動。ディオールやエルメスなどのブランドの関連施設のほか、日本では銀座歌舞伎座のライトアップを手掛け、石井幹子氏同様、数多くの賞を受賞しています。
そんなスペシャルなお二人にライティングしてもらえるというのはすごいですね!
本堂横の大きな切り絵
鐘楼のライトアップも幻想的で綺麗でしたよ〜
本堂のライトアップを撮影したあとは、本堂にお参りしました。
近年の自然災害やコロナ禍など昨今の日本や世界の不安定な状況に、一刻も早い復興、収束を願う人々の思いが堂内に溢れているかのようでした。編集者も同じように平和と安定を願いました。
※堂内は撮影ができません。
本堂参拝後は、本堂の西側の大勧進の方を通りながら再び仲見世の通りへ。
途中で山門と本堂が両方見えるスポットを通りました。こちらもなかなか素敵な眺めです。
(ここから黄色のライトアップが見えました〜)
仲見世の手前には、「ゆめ灯り絵コンテスト」の受賞作品が展示されていました。
今年の優秀賞はコチラ!
実に精巧ですねぇ〜(驚) ここまでくると芸術の域ですね。
ほかにも、海外の方の作品もありました。ライトの色も綺麗です。
ひと通り撮影し、元来た道を戻りました。
善光寺境内前にて、中央通りの交差点。この景色も乙なものです(煌)
今回は感染症対策のために山門や本堂のライトアップの撮影のみに留めましたが、灯明まつりでは期間中に「宿坊ゆめ茶会」というイベントが行われています。特別拝観やお茶・精進料理の振る舞い、キャンドルアートなどなど、宿坊独自で催しがあります。
催しだけでなく、普段は見ることのない宿坊の内部へ入ることができるのでおすすめです。
来年コロナが落ち着いていたら、宿坊の催しも取材したいと思います!
一日も早く、平穏な世界になることを願って。。
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