犀川(さいがわ) 白鳥湖/御宝田(ごほうでん)遊水池
白鳥飛来地・安曇野にある白鳥観察スポットです。
越冬のために滞在する白鳥および数種類の水鳥を見ることができます。
岸辺で羽を休める姿や仲良く番いで飛ぶ姿など、じっくりと観察を楽しめます。





2022年白鳥飛来状況 | 白鳥湖・御宝田遊水池ともに、今年も白鳥が飛来していますが、 |
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入場料 | 各所ともなし |
駐車場 | 各所ともあり(無料/20台以上可能) |
住所 | ◯ 犀川白鳥湖 〒399-8205 長野県安曇野市豊科 |
アクセス | ◯ 車利用 |
◯ 犀川白鳥湖
◯ 御宝田遊水池
編集者コメント✑
長野の観光地として有名な安曇野。
実は「白鳥の飛来地」としても有名なんです!!
って言っても編集者はぜ〜んぜん知りませんでしたけど(苦笑)
でも、安曇野インターを降りると左前方に銀色の白鳥のモニュメントがあるのは知っていました。
白鳥?アヒル?なぜここに?という感じでしたが、今回取材先をリサーチしていて安曇野に毎年白鳥が飛来している事を知り、なるほど!と合点がいったのでした。
安曇野に飛来する白鳥は「コハクチョウ」と言われ、カモ科の水鳥です。
体長は約120cm、翼を広げると190cmにもなります。
北海道や新潟などでは、一回り大きいオオハクチョウも見られます。
通常はシベリアで夏を過ごし、6月頃に産卵、子育てをして、9月になると親鳥と幼鳥が一緒に暖かい南とへ旅立ちます。
そして、日本の北の湖沼を経由し、有名な新潟の瓢湖や犀川などで冬を過ごします。
幼鳥は生後3ヶ月ほどで5000kmもの距離を渡るそうですから、かなりの生命力を感じます!
白鳥が安曇野へやってくる時期は、毎年10月中旬頃から4・5月頃だそうで、その年によって帰る時期が前後するようです。
飛来する数も年によってまちまちですが、少ない年では400羽前後、多い年では1000羽以上飛来します。
そして最も白鳥が多く飛来するのは1月中らしく、編集者も白鳥がわっさわっさと居る写真が撮りたくて1月中に行ってきました!
白鳥が見られるのは主に2個所。「白鳥湖」と「御宝田遊水池」。
どちらも犀川のほとりにありますが、2個所は車で約10分ほど離れた距離にあり、それぞれ見学できるスペースなど様子が異なります。
まずは、「白鳥湖」。
こちらは安曇野インターに割と近い所にあります。
ただ、田んぼや民家の入り組んだ道を通るのでナビがないと分かりにくいと思います。
駐車場は河川敷の広くなったスペースに端から停めていくようになっています。
駐車場から犀川の方へ堤防を上がると、白鳥や水鳥が見えます。
白鳥湖と言うと湖そのものを連想しますが、実際は湖はなく、犀川の中洲で白鳥たちが羽を休めています。
犀川に沿って堤防が100〜150Mくらい続き、その堤防から白鳥たちを見下ろす格好で観察します。
白鳥たちが見えた時は、「ほんとに居るーー!!」と感動しました!
しかしながら、少々距離があるなと感じます。
望遠レンズを持って来ればよかったー(泣)と後悔、、中距離レンズで最大にしてもちょっと遠かったかな(汗)
端っこの方ではバズーカのようなカメラを並べて陣取るおじさま達もいました。
あそこまではいきませんが、望遠レンズは必須だと感じました。
↑めいいっぱいズームしてこの距離、、
安曇野の白鳥について紹介しているあるサイトで、白鳥湖で白鳥と近い位置で写る女性の写真を見かけたので「こんなに間近で見れるんだー」とワクワクしていたのですが、おそらくむやみに人間が近づけないように近年になって堤防が築かれたのだと思います。
近年、白鳥を見にくる方が増えているようなので、野生の白鳥を守るためには必要な措置だったのではと思います。
少し遠いけれど、それでも白鳥が何十羽も群れているのを見たのは初めてでしたので、とても嬉しかったです。
堤防の手前にはプレハブ小屋があり、白鳥飛来についての地元の新聞記事や水鳥の種類のパネルなどが展示されていました。
また、駐車場側に溜め池?湖?があり、もしかしてこれが白鳥湖?とも思いましたが、そちらには白鳥が1羽もおらずカモだけたくさんいました。
こちらも少し遠目でしたが、カモがわっさわっさいて面白かったです(笑)
↑ちっさく浮かんでいるのはみんなカモです
御宝田遊水池。
白鳥湖から北上し、橋の手前の堤防道路へ入ると間もなくで遊水池の入り口です。
白鳥湖と同じように犀川沿いの河川敷に広い駐車場があり、適当に端から車を止めるようになっています。
ただ、白鳥湖とは違ってすでに車で堤防を下っているため、池で泳ぐ白鳥たちの姿が駐車場から確認することができます。
↑車を降りた所で。手前に小さい川、奥が池。
車を降りた瞬間、「めっちゃいるやん!」と感嘆が思わず口を衝いて出ました(笑)
もしかしたら数としては白鳥湖とそんなに変わらないかもしれませんが、かなり近くで観察できることや、池が広すぎないこともあって、とてもたくさんいるように見えたのです。
白鳥湖だけでも結構白鳥見れたなーと思って少々満足していましたが、お次の御宝田遊水池はその上をいき、テンションMAXでした(喜)
池の岸辺でバケツに入ったエサをあげている方がいて、その周りにカモたちがわんさか群がっている光景がさらにテンションを加速させました(笑)
↑左:これだけいるとちょっと気持ち悪いカモ、、 右:カモがこの距離!
白鳥たちはというと、岸辺の近くでカモたちのおこぼれに預かろうとしているものや、岸辺から離れた池の中で我関せずといった感じのものとそれぞれでしたが、いずれも滞在中に白鳥が岸辺に上がってくることはありませんでした。
↑左:カモに混じってエサをもらう白鳥 右:小島を占領する黒いヤツラ
それでも白鳥湖よりも間近で白鳥を観察することができ、寒さも吹き飛ぶくらいでした!
実は、この日は曇りのち雪の予報で、日中にも関わらず薄暗くてめちゃくちゃ相当寒かったのでした。
おまけに雪が降る前の冷たい風が吹いて降り、手袋がなければカメラを構えていられないくらいでした(汗)
日当たりは良い所だとは思うのですが、この日は池の3分の1が凍っていました(冷〜)
視界が良ければ、池のバックには北アルプスが綺麗に見えるそうですよ!今回は雪雲で見えず残念でしたが、、
ちなみにこちらも「池」とは言っていますが、上流の川と繋がっていました。
上流の方へ(南へ)数十メートル進むと、池ほどは広くありませんが流れが穏やかな場所で、そこにも白鳥とカモが滞在していました。
そちらへは歩いて行くこともできますし、駐車場から車で近くまで行くこともできるようでした。
↑左:川に入れないようロープが張ってありました。 右:白鳥は番いでいることが多いそうです。だいたいいつも一緒。
前評判では、白鳥湖の方が白鳥の飛来数が多いとのことでしたが、この日はどちらも同じくらいだったように思います。
そして、どちらも何百羽もいなかったような、、いても100羽程度かな。
白鳥湖にも遊水池にも当日の白鳥の飛来数が書いてある看板があるのですが、そんなにいるかな?という感じでした。
誰がどうやって数えているのでしょうか、、?(謎)
もしかしたらどこかにエサを探しに飛んでいるのかもしれないですし、訪れたタイミングによるのかもしれません。
毎日、決まった時間に餌付けをしているそうなので、その時間に合わせて来るとたくさん見られるかもしれないですね。
白鳥湖は朝、昼、夕の3回、御宝田遊水池は夕方4時に1回の餌付けをするそうです。
今回はどちらも同じくらいの飛来数でしたが、御宝田遊水池の方が間近で白鳥を観察できたことで満足度が高かった気がします!
↑御宝田遊水池にあったエサ。雑穀?
前述の通り、白鳥は4・5月には北へと帰ってしまうので、これから行くとしたら2・3月までが良いと思います。
早い年では3月頃になると、徐々に北へと飛び立つ白鳥が出てくるそうです。
幼鳥たちはそれまでに飛ぶ練習をするので、これからの時期は幼鳥が飛んでいる姿を見かけることがあるかもしれません。
↑幼鳥は首や頭が灰色。
動物園で様々な動物を観察するのも楽しいですが、自然の営みとして飛来する野生の白鳥を観察することはとても貴重だと思います。
冬の長野に来たなら、ぜひ立ち寄っていただきたいです!
その際は、寒さ対策バッチリでお越しくださいね☆
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