智識寺
創建は奈良時代とされる真言宗智山派の古刹です。
鎌倉時代には源頼朝により七堂伽藍が建立、仁王像が寄進されるほど篤い信仰を受けていました。
こじんまりとしたお寺ながら、仁王門には春に奉納される大わらじが存在感を放ち、
306cmもの木造十一面観音立像をご本尊として本堂に安置しています。
境内に咲く紫陽花の多さから「あじさい寺」としても知られています。






主な仏閣 | ◯ 大御堂(本堂/国重要文化財) ◯仁王門 ◯ 智識の杜公園 |
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入山料 | なし |
拝観時間 | いつでも参拝できます。 |
周辺の施設 | ◯ 戸倉上山田温泉 |
駐車場 | あり(無料/約10台) |
住所 | 〒389-0822 長野県千曲市大字上山田八坂1197 |
アクセス | ◯ 車利用 |
編集者コメント✑
千曲市上山田にある智識寺。昔はそれほど有名ではありませんでしたが、近年は紫陽花の名所として知られるようになってきました。
6月中旬頃になると、境内とそれに隣接する「智識の杜公園」にて、色とりどりの紫陽花を楽しむことができます。
麻績村方面へ向かう県道55号線沿いに位置しており、車窓からでも紫陽花の多さが目に付きます。
駐車場はお寺のすぐ脇にありますが、10台、、いえ、それ以下かもしれません汗
そもそも、すごく有名なお寺という訳ではありませんので、観光で立ち寄る方も少ないと思います。
しかしながら、お寺の歴史は古く、奈良に都(平城京)があった時代に創建されています。また、征夷大将軍であった坂上田村麻呂が、堂宇の改修を命じたとの伝承が残っていたり、源頼朝からの信仰が厚く、七堂伽藍の建立や仁王像の寄進がされたりと、田舎のお寺ながら人々の拠り所として大きな存在だったようです。
ご本尊は「木造十一面観音立像」で、平安時代後期に造られ、その像高は306㎝もあるそうです(実際に見たことはありません)。
そんな話を聞くと、さぞ立派で大きなお寺だろうと想像されるかもしれませんが、実際には仁王門と本堂があるくらいで、本当にこじんまりとしています。
ただ、仁王門の仁王像は立派なものですし、本堂の茅葺き屋根もどっしりとして存在感があります。そこに優しい色合いの紫陽花が彩りを添えてくれて、とても風情のあるお寺です。境内には木々が生い茂り、程よく暗く、プライベート感があり、それもまた良い雰囲気を醸し出しています。
境内横の智識の杜公園はちょっとした広場になっており、ベンチも少しあります。グリーンシーズンは、お散歩がてら休憩するには良いスポットかもしれません。
欲を言えば、雑草を刈って歩きやすくしたり、公園にある木の橋を改修したりと、もう少し整備されれば立ち寄りやすいかなと個人的には思います。
でも、そんな観光地化されていない感じも穴場的で、これはこれで良いかなと思ったりもします笑
千曲市に訪れたなら、ぜひお立ち寄りください!