横谷渓谷 おしどり隠しの滝−茅野市−自然

横谷渓谷 おしどり隠しの滝

御射鹿池から徒歩で10分ほどの所にある横谷渓谷の名所のひとつ。

横谷渓谷・渋川の最も上流にあり、大きな赤い岩の上を何段にも流れる水の勢いは速く、

渓谷に架けられた小さな橋からの渓流瀑の眺めは圧巻です。

入場料

なし

営業時間

なし

周辺の施設

◯ 山の宿 明治温泉
◯ WC(明治温泉の敷地内/冬季閉鎖)

駐車場

御射鹿池の駐車場を利用。
無料/普通車:約30台 大型車:約10台

住所

〒391-0301 長野県茅野市北山蓼科5513−295

アクセス

◯ 車利用
  中央自動車道 諏訪インターより約40分、御射鹿池駐車場より徒歩約10分
◯ 鉄道、バス利用
  中央東線 JR茅野駅−アルピコ交通「奥蓼科渋の湯線」(所要約40分)
  −「明治温泉入口」バス停下車、徒歩約10分

編集者コメント✑

東山魁夷作「緑響く」のモデルとなった御射鹿池から徒歩10分ほどのところに、「おしどり隠しの滝」はあります。
御射鹿池は何回か訪れていましたが、滝が近くにあることは知りませんでした。
しかし、冬の御射鹿池を見てみたい!と取材の計画を立てる時に、せっかくだから御射鹿池だけでなく周辺に面白そうなスポットがあればついでに行ってみようと考え探したところ、「あるやないかい、こんな近くに(喜)」。

ということで、御射鹿池の見学の後に行って来ました、おしどり隠しの滝!

おしどり隠しの滝は横谷渓谷の名所のひとつで、渋川の最上流にある滝です。
横谷渓谷は、県内でも人気のある観光スポットで、特に紅葉シーズンにはその渓谷美と色付いた森を求めて多くの観光客が訪れます。
渓谷沿いには、乙女滝や霜降りの滝、屏風岩、一枚岩、王滝などの名所が点在し、それぞれのスポットにアクセスできる遊歩道が設けられています。
おしどり隠しの滝も同様に滝まで行ける遊歩道が続いており、全ての名所を見て歩くと片道約1時間10分ほどかかります。

↑看板のように、渋川の横谷渓谷沿いには様々な名所があり、遊歩道が整備されています。
横谷温泉旅館の近くに乙女滝があり、ここから遊歩道を使って散策する観光客が多いようです。

という情報は帰って来てから調べたものですが、今回は図らずもおしどり隠しの滝へ最短で行ける方法を使って行って来ました。
前述の通り、おしどり隠しの滝へは御射鹿池から徒歩でアクセスすることができます。
御射鹿池を撮影した後、御射鹿池の駐車場に車を停めたまま駐車場のさらに上の方へと進んでいくと、「明治温泉」の看板があります。

明治温泉は一軒宿のようで、どうやらこの宿の近くに滝があるようです。

さっそく行ってみることにしましたが、御射鹿池までの道路はきれいに除雪されていたのに、明治温泉と滝へ続く道は雪が積もったままでした。
明治温泉は冬季は営業していないようなので除雪されていないのでしょう。
車の轍があるところは凍っていて滑るので、真ん中の雪のあるところを歩いて行きましたが、下り坂の雪道は歩きづらく、転ばないようにゆっくりと進んで行きました。

道は車1台が通れるくらいの幅で、ガードレールの先は急な斜面になっており、間違って転んで滑っていったら落ちるかもしれないという恐怖もありました、、(恐)
雪がなければ10分以内に下って行けると思います。今回は雪道のため15分くらいかかったかもしれません。
※明治温泉までの道路は宿泊者以外の車の乗り入れは禁止されているようです。

 
↑所々で石仏がお出迎えしてくれます。

やっと明治温泉の宿が見えてきました。

宿の右手前にお手洗いも。滝を見に来る観光客のためのお手洗いだと察知できます。
冬季は使えませんが、、

宿に向かって左手に下り階段が。
のぞいて見ると「くらぁ〜(揺)」ときました(汗汗)
かなり急で狭い階段が下へと続いています。しかも段に雪が積もって凍ってる、、(震)

でもここまで来るともう滝の音もだいぶ大きくなっており、あともう少しだと勇気を振り絞って降りていきました。
手すりをしっかり握って、カニ歩きで降りる。
カメラと三脚を持っている相方もゆっくりと私の先を降りていました。

ようやく階段を下りきり、右手を仰ぐと滝が!
「おぉ〜これが!」
道のりは険しかったですが、この滝は見る価値がある!と思いました。

川の高低差によってできる滝、いわゆる渓流瀑は落差はそれほどないのですが、川床の岩によって作られた高低で様々に水が流れ落ち、とても風情がありました。


マイナスイオン指数なるものが。


赤い岩が目立ちます。
ネットで写真を見た時にもとても印象的だったので、なぜ赤いのか調べましたが残念ながらネットでは情報がありませんでした。

写真にも写っているコケは「チャツボミゴケ」というそうです。
「氷河時代から植生し、強酸性水を好み、河川浄化に役に立つ貴重なコケ」と書いてある石碑がありました。

その石碑の辺りからしばらく写真を撮っていましたが、川の上に橋が架かっているのがいやおうにも目に入ります。
しかし、人ひとりが通れるくらいの幅で手すりはなく、雪が積もって盛り上がっていたので、渡るにはかなりの勇気がいりました。
しかも、橋の下は滝から流れてきた勢いのある水がしぶきを上げて下流へと流れています。
落ちたらえらいことです、、(冷汗)

しばし渡ろうか悩んでいましたが、「渡ったら違う角度からの滝が見えて、きっとそれも素晴らしいこと間違いないないよなぁ」という好奇心の方が打ち勝ち、カメラ片手に岩を伝いながら下りていき、橋へと足を掛けました。
橋に上がってみると、やっぱり怖い、、
一歩でも足を滑らせたら冷たい水の流れる川床へ落ちてしまうぅ、、
身の安全を第一に考え、橋の上ではシャッターを切りませんでした。

ドキドキしながら橋を渡り終え、やっとこさ向こう岸へと辿り着きました(ふぅ)。
降り立った先も雪が積もっており滑りそうな感じでしたが、橋よりは足場が広かったので少し安心して滝の景色を眺めました。
やはり、橋を渡った先からの景色も良かったです!

橋を渡る前には見えなかった滝の上流部も見え、何段にもなって流れる滝の様子が見えました。
渡る前よりも滝を様々な角度から見ることができ、頑張って渡った価値はあったと思いました。


↑下流はこんな感じ。

横谷渓谷の名所を巡るための遊歩道だろう階段が橋を渡った広場の先にありました。
この階段もすっかり凍っており、階段を登って少し上からの滝の景色を撮ることもできたかもしれませんが、さすがにそこまでの冒険心はありませんでした(苦笑)。
 

相方は一生懸命にカメラを固定して撮影していました。
シャッタースピードを遅くすることによって、水流が繋がっているように見える、あの写真を撮ろうとしているようでした。
風が多少あったのと、シャッターを押す時の振動で何回かはブレてしまいましたが、きれいに撮れたのをトップ写真にしてみました〜

渓流の近くにはベンチもあり、夏や秋には腰を下ろしてゆっくり滝を観ながら休憩したり、ハイキングで訪れた人はお弁当を食べたりしても良いかもしれません。

今回はそんなにゆっくりと過ごすほど暖かくはなかったので、ひと通り撮影したら引き返すことにしました。
またこの階段上るのか、、と思いながらも、下りよりはまだマシでした(苦笑)。
道路に出てからの道も、行きよりは足掛かりがあるので進むのは楽でした。

今回は何の気なしに来てしまいましたが、ここはやはり夏や秋に来ることをおすすめします!
横谷渓谷は基本的に紅葉が綺麗と言われていますので。
冬の景色も良いですが、足下が悪く危険なので暖かい時期に来た方が良いですね。
編集者も暖かくなったら御射鹿池のリベンジでまた来ようと思います!

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