横谷観音展望台・大瀧神社−茅野市−展望所・神社仏閣

横谷観音展望台・大瀧神社

県内屈指の紅葉スポット・横谷渓谷へと続く道沿いにある展望所。
メルヘン街道から徒歩10分でアクセスできる展望デッキと、
そこからさらに徒歩5分ほどの所にある、「王滝」を見下ろす展望所と2ヶ所あります。
王滝を見下ろす展望所の途中には、ご神体を黒曜石とする「大瀧神社」があります。
清々しい景色とパワースポットで体も心も清められるような茅野市の観光名所です。

入場料

なし

営業時間

なし

周辺の施設

◯ 飲食店
◯ ホテル・旅館・ロッジ
◯ 柏木博物館(科学系)
◯ WC(横谷観音展望台の駐車場内/冬季閉鎖)
*メルヘン街道(国道299号線)沿いに飲食店やホテルなどの施設が点在しています。

駐車場

無料/普通車:約20台 大型車:約6台

住所

〒391-0301 長野県茅野市北山
※「北山」地区は広いため、カーナビでは名称で検索することをお勧めします。

アクセス

◯ 車利用
  中央自動車道 諏訪インターより約40分
◯ 鉄道、バス利用
  中央東線 JR茅野駅−アルピコ交通「メルヘン街道バス」(所要約30分)
  −「横谷観音入口」バス停下車、徒歩約10分
  ※冬季は「緑山」バス停まで。緑山バス停から徒歩で約45分かかります。

編集者コメント✑

長野県は自然が多いところ。
自然の景色を眺めたりする観光が必然的に多くなります。
今回は、そんな長野の自然を味わえるような展望スポットはないかとネットで探していたところ、
茅野市にある「横谷観音展望台」という所が目に留まりました。

茅野市は標高が高く、八ヶ岳山麓に広がる蓼科高原地帯には別荘地がたくさんあり、スキー場や北八ヶ岳ロープウェイなどのレジャー施設があったり、白樺湖や女神湖(立科町)などの湖沼があったりと観光には事欠かない場所です。
また、横谷(よこや)渓谷という渋川の上流部の渓谷には、おしどり隠しの滝や王滝、乙女滝などの渓流瀑が観られる遊歩道が整備されており、特に秋の紅葉シーズンにはトレッキングやハイキングで訪れる方が多くいます。
今回は、その横谷渓谷の上部に位置する「横谷観音展望台」と展望台から徒歩10分位の所にある「大瀧神社」へ行って来ました!
実は、東山魁夷作の「緑響く」で有名になった御射鹿池(みしゃかいけ)と、池から徒歩15分ほどの所にある横谷渓谷のおしどり隠しの滝を撮影した後、この2ヶ所に立ち寄りました。

少々話がややこしいかもしれませんが、横谷観音展望台へのアクセスについて〜

グーグルマップなどの地図で確認すると、御射鹿池やおしどり隠しの滝から横谷観音展望台は近いように見えますが、実際はこの2ヶ所と展望台にはかなりの高低さがあり、車では山を上りながら展望台へとアクセスすることになります。

前述の通り、横谷渓谷には滝などの名所を巡ることができる遊歩道があって、おしどり隠しの滝からその遊歩道を使って横谷観音展望台へと歩いていくことができます。
しかし、距離的には約1㎞あり高低差もかなりあるので、渓谷の散策を目的に訪れない限りはこの遊歩道を歩いて展望台へアクセスすることは現実的ではありません。
今回もそれを調べた上で、御射鹿池方面から車で展望台へと向かいました。

横谷観音展望台へはメルヘン街道という国道299号線を利用します。
周辺は別荘地帯で、山小屋風のおしゃれな別荘があちこちにあり、別荘利用者や観光客相手の小洒落た飲食店やちょっとお高めなホテルやロッジなどが点在しています。

そんなおしゃれ地帯を通り抜けながら広い駐車場に到着。
車は私たち以外見当たりません。真冬なので当然かもしれませんが。

↑写真は展望デッキの方から撮影

この駐車場へ来る途中で鹿の群れに会いました。
この辺りは鹿のテリトリーであり、道路を横断したり別荘の庭に鹿が出入りしたりすることも珍しくありません。

駐車場の奥には、展望台と思しきデッキが。
ほとんど雪で埋もれている地面をザクザクと歩きながら近づいていくと、強風とともに眼下に広がる景色が目に飛び込んで来ました。
午後13時過ぎからの撮影で、特にこの日は雲が厚く真冬の寒さでしたので写真が少々暗い感じですがご勘弁ください(陳謝)。。

しばらく写真を撮っていましたが、風が強くてファインダーに当てている目ですら開けているのがやっとで、光の調整をして1、2枚撮影したら早々と展望台を退散しました(苦笑)。
晴れていれば冬場でもきっと遠くまで見渡せる良い景色だと思います。

撮影した後は、駐車場の脇にあるお手洗いの方へ行ってみました。
お手洗いの設備などを確認するためです。しかし、冬は使えないようです。
多分、水が凍ってしまうからだと思います。

お手洗いの近くには看板があり、見てみると周辺のスポットの案内図でした。

看板を見て、「おやっ?」と思いました。
自分たちがいる場所はお手洗いの近くで、案内図に横谷観音展望台と描かれている場所はまだその先にあったのです。
あれれ?この広い駐車場の奥のデッキが展望台ではなくて?

どうやら少し勘違いしていたようでした。
グーグルマップで再度調べると、駐車場の少し先の所に横谷観音展望台のピンが立っています。
駐車場にも展望できるスペースがあるゆえ、そこが展望台だと思い込んでいました、、
その先の本当の展望台に気が付かずに駐車場からの景色に満足して帰る方ももしかしたらいるかも?と思いました。
ほかに観光客もいなかったので勘違いして帰るところでした(汗)。

その事実がわかったのなら行かない理由はありません。
お手洗いの脇を通りすぎ、伸びている山道へと足を踏み出しました。すっかり雪に覆われていたのでどこが道なのか写真ではよく分かりませんね(苦笑)。

道幅は車が2台ギリギリすれ違えるくらい。冬だからなのか、柵が立っていて車の乗り入れはできないようになっていました。
3分ほど歩くと、鳥居が見えてきました。
ここが大瀧神社の入り口です。

この神社の鳥居の前を通りすぎた先にお目当の「横谷観音展望台」はあるようです。
目的は展望台なので、大瀧神社に関しては行っても行かなくてもどちらでも良いかな〜と思っていましたが、せっかく来たなら行きたい!という欲深き心を持つ編集者。
鳥居の先に見えている先の見えない上り階段を見ながら「ここも行くんだよね?」という相方のちょっと嫌そうな言葉を適当に受け流しつつ、鳥居をくぐって参道を上り始めました。

 
雪が積もっていなければ割と快適に上まで行ける遊歩道とも言える参道を、息を切らしながら上って行きました。
それでも最後の階段は結構きつかったです(汗)。
およそ10分で頂上に到着(ふぅ)。
階段を上りきった先に、ででーん!と構える大瀧神社を仰ぎ、手を合わせて参拝。

大瀧神社のご祭神は、諏訪大社と同じく水・風、農耕・狩猟・開拓といったものを司る建御名方命(タケミナカタノミコト)で、社殿の四隅には諏訪大社の御柱祭に合わせて曳き建てられたもののようです。
この神社の特徴としては、何と言っても御神体が大きな「黒曜石」であることです。

昭和に北八ヶ岳の冷山(つめたやま)からこの黒曜石を人馬で運び、安置したとのこと。
霧ヶ峰や八ヶ岳は昔から黒曜石が多く産出されてきた所なので、ご神体にするのもなんとなく頷けます。
この地の繁栄を司る神を祀り、この地で採れた石を守りとする、まさに地元に根ざした神社でありました。

参拝後は元の道を下り、展望台へと向かいます。
神社の鳥居からものの1分ほどで開けた場所に出ました。
さらに奥に進むと、右手に展望台の名前の通り「横谷観音堂」、左手に展望スポットがありました。

まずは横谷観音堂を参拝。
横谷観音堂は、元陸軍中将・市瀬源助がこの地を訪れた際に、護国の霊地を築こうと発願したことにより建てられました。
ご本尊は、茅野市出身の彫刻家が彫り、堂内には約1.8mの大きさの観音菩薩像が安置されています。
毎年6月17日には例大祭が行われ、地元の信仰も篤い観音堂です。
 
↑市瀬源助翁の像と観音堂


参拝を終えて展望スポットへと進むと、柵の向こうには駐車場からとは少し角度が変わった景色が見えました。
展望台から右手を仰ぐと、駐車場がチラリと見えます。
高さ的には駐車場の方が上なので、遠くの山々や街の景色を眺めるには駐車場からの方がよく見えると思います。
しかし、この観音堂がある展望台からは滝を観ることができるので、その点で駐車場とは趣が異なります。
ここから見える滝は「王滝」と言い、横谷渓谷の名所のひとつです。
展望台からは滝の上部を見下ろすようになります。離れたところからであっても滝が大きいことが分かります。

↑分かりにくいですが左下に王滝が見えます。

ここも駐車場と同じく風が強かったので長い時間撮影はできませんでしたが、無事に横谷観音展望台を撮影し終えました。
大瀧神社に寄ることなく駐車場から歩いていくと、およそ10分で展望台まで行くことができるので、駐車場の展望デッキからと両方の景色を容易に楽しむことができます。
夏の新緑の頃や秋の紅葉の頃も素晴らしい景色が広がるようなので、また暖かくなったら行ってみようと思います!

そんなこんなで、お目当ての展望台に辿り着くことができ満足の編集者でありました。
しかし、展望台の脇に山道が、、

この続きは、以下の記事で☆

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